【徹底比較】DAZN(ダゾーン)VSスカパー!Jリーグ等を見るならどれ?
2017年シーズンよりJリーグの放送はスカパー!からDAZN(ダゾーン)に変更になりました。
スカパー!からDAZNにJリーグ中継が変更になり、分からない点などもまだまだあるかと思います。
そこでこのページではスカパー!からDAZNにJリーグの放送が変更になって、良くなった点/悪くなった点などをまとめていきます。
なお、DAZNで視聴できるJリーグについては以下のページに詳細をまとめています。
Contents
「スカパー!」と「DAZN(ダゾーン)」、そもそも何が違うのか?
DAZNとスカパー!そもそもの違いは、インターネット配信/衛生放送の違いになります。
スカパー!は衛生放送ですので、通常のテレビ番組と同じように電波を受信してそれがテレビに映ります。
一方、DAZNはインターネット回線を通じて映像が配信されます。
※スカパー!のオンデマンド配信、「スカパー!オンデマンド」はDAZNと同じ形。
スカパー!はネット環境がなくても映像を視聴できますが、DAZNはインターネットに繋がる端末がないと、そもそも視聴できません。
「スカパー!」と「DAZN(ダゾーン)」放送対象の違い
DAZN、スカパー!ではJリーグを始めとする放送されるスポーツが異なります。
以下にそれぞれ何が見れるのかまとめていきます。
①Jリーグ関連
リーグ戦 | DAZN(ダゾーン) | スカパー! |
リーグ戦 | ◯ | ✕ |
ルヴァンカップ | ✕ | ◯ |
天皇杯 | ✕ | ◯ |
ACL(アジア・チャンピオンズリーグ) | ✕ | ◯ |
昇格プレーオフ | ✕ | ◯ |
ニューイヤーカップ | ◯ | ✕ |
Jリーグアウォーズ | ◯ | ✕ |
DAZNとスカパー!のJリーグ関連の放送対象の大きな違いとしては、リーグ戦関連/カップ戦が視聴できるかどうかです。
DAZNのJリーグの放送対象は、J1、J2、J3のリーグ全試合です。
一方、スカパー!では、ルヴァンカップ、天皇杯、ACLなどのJリーグの各種カップ戦が視聴できます。
②海外サッカー
リーグ | DAZN(ダゾーン) | スカパー! |
プレミアリーグ | ◯ | ◯ |
ラ・リーガ | ◯ | ◯ |
ブンデスリーガ | ✕ | ◯ |
セリエA | ◯ | ◯ |
リーグ・アン | ◯ | ✕ |
チャンピオンズリーグ | ◯ | ✕ |
ヨーロッパリーグ | ◯ | ✕ |
DAZNではヨーロッパ4大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、リーグ・アン)の試合やチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグも放送中です。
またリーグ戦以外にFAカップ、コパデルレイ、DFBポカール、コッパ・イタリアなどのカップ戦も放送対象になっています。
これ以外にも多くのリーグの試合が視聴できます。
※2018-19シーズンよりブンデスリーガはスカパー!で独占放送されています。
スカパー!とDAZNの料金の違い
スカパー!、DAZNそれぞれの料金を比較してみます。
【DAZN(ダゾーン)の料金】
会員種別 | 月額料金(税込) |
通常会員(au、ソフトバンク、格安スマホでDAZNを利用) | 月額1890円 |
DAZN for docomo会員(ドコモ携帯でDAZNを利用) | 月額1058円 |
【スカパー!の料金】
※Jリーグ関連のものを見る場合の料金
プラン名 | 月額料金(税込) |
スカパー!サッカーセット | 月額2980円 |
スカパー!サッカーセット+日テレジータス (ACLも見る場合のプラン) |
月額3952円 |
DAZNの方が料金は圧倒的に安いです。
スカパー!サッカーセットでは、Jリーグ関連のルヴァンカップ、天皇杯やUEFAチャンピオンズリーグなども視聴できますが、それでもDAZNよりも1000円ほど料金は高くなります。
スカパー!とDAZNの画質の違い
DAZNはインターネット回線経由で視聴できるので、ネット回線の速度や視聴端末によって画質が変わります。
ネット環境などが安定しているときは以下のようにキレイに映ります。
一方で、不安定なときの画質は非常に悪いです。
また、映像が途中で止まることもあります。
スカパー!も電波をアンテナで受信していますが、よほど天候の乱れなどがない限り基本的に映像が乱れることは少ないです。
そのため、Jリーグの試合中継も安定して見るならスカパー!に軍配が上がります。
実況・解説陣の違いは?
DAZNのJリーグの実況・解説陣はスカパー!時代と比べて特に変更はありません。
スカパー!でも実況・解説を行っていた方々がDAZNでも引き続き、担当していることがほとんどです。
Jリーグ関連番組の違いは?
DAZN、スカパー!それぞれで放送中のJリーグ関連の番組についてまとめました。
DAZNのJリーグ関連番組は以下です。
【プレビューショー】
プレビューショーは毎節のリーグ戦前の金曜日に配信されます。
Jリーグの毎節の試合前の見どころ、選手インタビュー、注目試合などはJ1、J2・J3毎にまとめられています。
【レビューショー】
レビューショーは毎節のリーグ戦終了後の月曜日に配信されます。
Jリーグの毎節の結果、解説者による試合の結果を分けたプレーの説明などが放送されます。
【特集:インタビュー】
選手、監督などへのインタビュー動画です。
スカパー!のJリーグなどのサッカー関連番組は以下です。
【スカサカ!ライブ】
スカサカ!ライブは、スカパー!のサッカー番組。
Jリーグを始めとし、JFL、女子サッカーなどの国内サッカー。
国内以外の海外サッカーなどの情報を伝えるサッカー専門番組です。
【Jリーグラボ】
Jリーグのコンサドーレ札幌の野々村社長をMCにしたサッカー解説番組です。
毎回、ゲストを呼んでJリーグなど国内サッカーを向上させることをテーマに様々なトークがされます。
【クラブ公式番組】
クラブ公式の番組もスカパー!では放送されています。
番組内容は放送している各Jリーグクラブによって異なってきます。
DAZNとスカパー!のJリーグ関連番組の違い
DAZNとスカパー!、試合以外のそれぞれのJリーグ関連番組はMCの有無が大きいです。
例えば、スカパー!時代には毎節のリーグ戦終了後には「Jリーグ マッチデーハイライト」という番組が放送されていました。
マッチデーハイライトはスタジオにゲストを呼んで、その日のJリーグの試合を振り返っていくという番組でした。
現在、スカパー!で放送中の「スカサカ!ライブ」もそうですが、このようなMCがいる番組構成が多いのがスカパー!のJリーグ関連の番組の特徴です。
一方でDAZNのJリーグ関連番組は、MCなしで映像で振り返るシンプルなものが多数です。
トーク番組風なのが好きな人はスカパー!の番組が楽しめるかと思います。
一方で地上波のバラエティ番組のような構成が苦手な人は、DAZNの番組が見やすいでしょう。
視聴方法
DAZNはインターネットの動画配信サービスですので、基本的にはインターネットに繋がるスマートフォン、タブレット、パソコンで視聴できます。
スマホなどでDAZNに申し込んでいくと、視聴できるようになります。
DAZNをテレビで視聴することも可能ですが、DAZNのテレビ視聴にはChromecastやAmazon Fire TV/Fire TV Stickなどの外部機器を別途用意する必要があります。
(スカパー!オンデマンドをテレビで視聴する場合も同じく)
スカパー!は、専用アンテナの設置などの設定をするだけで、後はテレビでスカパー!を視聴することができます。
録画の可否
スカパー!は録画可能です。
一方、DAZNでは録画する方法がありません。
ただし、DAZNでは生放送終了後から「見逃し配信」での視聴が可能です。
Jリーグの場合、試合終了後から1ヶ月間は、後からでも試合が見放題となります。
スカパー!だと再放送時間を番組表で見つけて視聴する必要がありました。
DAZNでは録画は出来ませんが、時間を選ばずに視聴できるのは使いやすいかと思います。
※DAZNでは録画はできませんが、試合映像のダウンロード機能が実装される予定です。
ダウンロードさえしておけば、見逃し配信期間が過ぎても視聴できるようになります。
操作性の違いは?
スカパー!のオンデマンドサービスのスカパー!オンデマンドとDAZNの操作性について比較します。
スカパー!オンデマンドの場合、動画の読み込みが終わらずに映像が途中で停止した場合、その動画の読み込み完了後まで待つ方法が可能でした。
読み込み完了後に再生すれば、改めてスムーズに動画を再生できるようになります。
DAZNの場合、上記のような手法が使えません。
※動画の読み込み自体がそのまま進んでいきます。
そのため、ネット環境が悪いと映像が止まることが頻発します。
スカパー!オンデマンドだと、ネット環境が多少悪い場合に、少し待てばスムーズに再生できました。
スカパー!からDAZNにJリーグ中継などが変わって、良くなった点/悪くなった点
Jリーグなどの中継がスカパー!からDAZNで放送されるように良くなって点/悪くなった点をまとめていきます。
良くなった点
①J3の試合も全試合放送対象
スカパー!でもJ3リーグは放送されていましたが、スカパー!の都合上、その放送対象は毎節一部の試合のみでした。
一方でDAZNではJリーグの全カテゴリ(J1、J2、J3)全カテゴリの試合が放送されます。
下部リーグ中心にウォッチングしている人・J3リーグのクラブのサポーターはDAZNになって良くなったでしょう。
特にJ3の場合、アウェーゲームは遠方が多いのでサポーターが応援に行くのも大変です。
J3も確実に見れるようになったことは助かる点です。
②海外サッカーなどは主要リーグの試合がほぼ見れる
DAZNでは人気の海外リーグのサッカーを多く見ることができます。
- プレミアリーグ
- セリエA
- ラ・リーガ
- リーグアン
- スュペル・リグ
- Aリーグ など
これらのリーグ戦・カップ戦はほぼDAZNで見れます。
海外サッカーの放送を見たい人にとっては見やすくなったでしょう。
③料金が安くなった
視聴料金が安くなった点もスカパー!からDAZNに変わって良くなった点です。
DAZNの通常料金は月額1750円(税抜)。
一方、スカパー!の旧プラン(オンデマンド配信のJリーグオンデマンドの場合)は月額2743円(税込)。
DAZNだと通常料金で比較しても1000円近く安くJリーグが見れます。
DAZNではこの値段でJリーグ以外の海外サッカーや他スポーツも視聴できます。
Jリーグの視聴が料金面で手軽になったのは良くなった点かと思います。
④時間、場所を選ぶ必要がなくなった
スカパー!のオンデマンド版、スカパー!オンデマンドでも出来ましたが、DAZNはネットに繋がる端末さえあれば、視聴できます。
スマホ片手に、外出先のカフェ、部屋のベッドの上など、どこでもJリーグを視聴できます。
また、見逃し配信によって、試合終了後でも見れます。
スカパー!はテレビ放送ですので、放送時間に必ずテレビの前にスタンバイする必要がありました。
時間、場所を選ばなくなった点はスカパー!からDAZNに変わって良くなった点です。
④Jリーグの賞金が大幅UP
2017年から10年間のJリーグの放映権はDAZNが購入しました。
これにより、DAZNから巨額の放映権がJリーグ側に入りました。
そして、Jリーグの賞金も大きくアップ。
2017年の上位チームには、優勝賞金とは別に「理念強化分配金」という巨額な金額が配られます。
2017年の分配金は以下です。
1位:15.5億円
2位:7億円
3位:3.5億円
4位:1.8億円
この賞金により、クラブ間の差が少ないと言われていたJリーグでも格差が生まれ、ビッグクラブが誕生するのではと言われています。
Jリーグにもヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキなどのようにヨーロッパの一流外国人選手が来る可能性も高くなるかもしれません。
悪くなった点
①ネット関連に疎い人は申し込み・視聴までが大変になった
スカパー!はテレビ放送ですので、いつも通りテレビを見る感覚で視聴できます。
DAZNはインターネットの動画配信サービスですので、DAZNへの申し込み・操作などが分かりづらくなったという人も多いかと思います。
また、DAZNをテレビで見る場合も、Chromecastなどの機器を別途用意する必要があります。
これらの機器の設定やサービスそのものに慣れない人にとっては悪くなった点です。
②映像が乱れやすい
画質の項目でも説明しましたが、DAZNはネット環境(回線速度、端末など)によって映像の質は大きく変わります。
また、映像自体も途中で止まることもあります。
実際に2017年Jリーグの開幕戦では、以下のような感じで映像が再生できない/止まるなどのトラブルが頻発しました。
現在では改善されつつありますが、それでもたまに映像が止まるなどのトラブルが起きます。
スカパー!でも映像の乱れはありましたが、頻発して起きることは少ないので、この点もJリーグ中継がDAZNに変わって悪くなった点です。
③リーグ戦、カップ戦の視聴方法が変わった
2016年シーズンまでは、Jリーグのリーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯のJリーグの3大タイトルの試合、またアジアチャンピオンズリーグの試合中継などJリーグ関連の試合は全てスカパー!で視聴できました。
しかし、2017年シーズンからはJリーグのリーグ戦はDAZN。それ以外のカップ戦はスカパー!と分かれるようになりました。
そのため、カップ戦も視聴したい場合はスカパー!と契約しなければならず、余計な費用が必要になります。
どちらかのサービスに統一してもらえれば、Jリーグファンとしてはありがたいです。
④YouTubeのハイライト動画に実況がなくなった
これは良い点でもあるかもしれませんが、スカパー!からDAZNにJリーグの放送が変わって、YouTubeにアップされるJリーグのハイライト動画から実況がなくなりました。
実況は要らないという人にとっては、DAZNが良いですが少しさみしい感じもします
まとめ
Jリーグ中継がスカパー!からDAZNになり、大きく変わった点は以下です。
- リーグ戦の視聴⇒DAZN/カップ戦の視聴⇒スカパー!
- 料金:DAZNがスカパー!より圧倒的に安い
- 映像:DAZNは乱れやすい/スカパー!は安定
- DAZNは録画不可
Jリーグ中継がこのようにスカパー!からDAZNに変更になり、メリット/デメリットはそれぞれあります。
それぞれの特徴を理解して、Jリーグを楽しみましょう。